2006年05月13日

企業戦士の歌(インド人の友死す2)

バブルでかダイヤ売れ過ぎ金庫空 指くわえ売り逃すの悔し
※1988年※状況説明です。※金庫空⇒売れ筋が無いと言う意味です。

金庫空輸入仲間のダイヤ借り 天下取る気で売りまくる俺
※1988年

ダイヤ売るインド人知る 五種類の言語操り我の目廻す
※1988年中頃※五種類⇒英語、日本語、ヒンディー語、グジャラディ語、サンスクリット語です。

クマール氏友でインドのダイヤ売り チャイ飲みながらするネゴ楽し
※1988年〜1996年※チャイ=インドで飲まれるスパイス入りのミルク-ティー。※ネゴ⇒ネゴシエーション【negotiation】=交渉。話し合い。

コックから部長に出世クマール氏 インドの民の勝気さ脅威
※階層制度のあるインドでは、職業を変えることが難しいと聞きます。決して“職業には上下がある”と言う意味ではありません。

インド人耐えてる猛暑 日本人なら干物 否 溶けて気体か

夏・日本インド人には春のごと 盆こそ売れると言う猛者もい

クマールのでかい夢知り興奮で 辛さ忘れてカレーむさぼる
※1995年

カレー屋をぶくろで開始クマール氏 神でもなくば出来ぬと思え
※1996年※ぶくろ=池袋

クマールのカレー屋千葉に二号店 友がヒンズー神に見えた日
※1996年

我が仕事波に乗る様サーフィンか 宝の友を無視し没頭
※1999年

インドのクマール死んだと聞き泣くも なくした宝探す術無く
※2000年1月
posted by YF at 23:05 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

企業戦士の歌(インド人の友死す1)

インド人大海またぐダイヤ売り 恨み買うほど商い長(た)けて
※状況説明です。

ダイヤ売るインド人殺(や)られたと記事 悲しや不況・人・鬼と化す
※2000年1月※状況説明です。

殺されたインドのダイヤ売り友で! 彼の無念さ感じて泣けて
※2000年1月

インドの友死に涙の河作る 彼の源ガンジスつなぐ
※2000年1月※ガンジス=ヒンズー教徒にとって「聖なる川」です。

十年も助け合いした君逝くも 君似の雲見泣くしか出来ず
※2000年1月
posted by YF at 23:04 | コメント(4) | TrackBack(0) | 短歌

2006年05月10日

友が逝き/2006/5/9

※ALSと闘い5月9日亡くなった、我が友M・F氏に捧げます。

厳とし病魔と闘い君散るも その勇姿我が目蓋に永久(とわ)に

病と言う鎖切って君天に 昇る姿見 「お疲れ!」と我

病断ち高く君舞う天空は 先人たちの笑みでキラキラ
posted by YF at 21:37 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年05月05日

企業戦士の歌(老舗との商い)/1988〜

老舗とは有力店の誇り大 怒らせ無事なセールスなど無
※状況説明です。

老舗行く前夜は腹が痛みだす そそう過ぎれば担当首で

老舗にダイヤ一千万売るため トークの予習ストレス友に
※一千万⇒一千万円と言えば、私の月の売上目標の約20%です。絶対落とせませんでした


正装し老舗行く日は気を絞めん フケでもあればお出入り禁止

買い手見て喜々とす品ぞ原価割れ 心で「ミスや買わんで!」と泣き
※計算ミス!正直、初期は致しました。

高値つけ買い手怒れば値下げをし 気持ち良くさせ買う気焚き付け

一軒で一千万売れた誇りより 安堵感で帰路スキップ
posted by YF at 13:20 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌

2006年04月30日

企業戦士の歌(ダイヤの検品)/1988/04

形良きダイヤは高値でさばける 姿命のタレントのごと
※状況説明です。

十倍のルーペでダイヤを検品 目を兎にし必死に見つめ
※状況説明です。※ダイヤは普通、十倍のルーペで検品致します。

ピンセット ダイヤ持つのに使用する オペで糸縫う外科医師風に
※状況説明です。※ダイヤは普通、ピンセットで摘まみます。

鼻息で舞い散る軽きダイヤにも ドキッとさせる美女もいたりし

検品で夜な夜なひとりダイヤ見ん 夜の蝶に見惚れるが如く

飯抜けどダイヤ見るのに無我夢中 痩せても元気好きなことなら

休日もダイヤ見たさに会社行く はやる気持ちは初恋のごと

理想的姿のダイヤ検品し 惚れては「好き!」と毎度告白

「ダイヤに惚れるな売れなくなる」とボス なるほど別れ難しはlover
posted by YF at 09:14 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌

2006年04月18日

企業戦士の歌(異動)/1988/04

インド行き夢見入った商社だが 泣けど閑職我が影薄く
※閑職=非重要な仕事※1982/04時計・宝飾品専門商社の時計営業部に入社

六年も地味な仕事しダイヤ部へ 嬉しさ春が六度来たほど
※1988/04私の憧れであった宝飾部のダイヤモンド部門へ異動

六年の社での修行で俺は得た 鬼をもしのぐ売る執念を

「バイヤーは売上順にする」とボス 聞いた瞬間「俺がなるぞ!」と

ダイヤ売れ!あれば飛び込む宝石屋 唾はかれても死にはしまいと
※飛び込む=初訪問の店にアポ無しで突然伺うこと。

バブルでもお客作りは術が要る 強欲隠す笑みで突撃

宝石屋あれば「毎度!」と飛び込んで 膝震えさせアポある振りし

ダイヤ売り 紳士面して品広げ 微笑む裏で「買え買え」祈る

怒鳴られて泣きたい時も微笑んで ダイヤ売るまで食い下がる俺
posted by YF at 12:33 | コメント(2) | TrackBack(0) | 短歌

2006年04月04日

スイスから帰ったならば/2000/3

スイスから戻り翌朝目覚めたら 我麻痺で動けず目をむくも

目覚めても身に力入らぬ俺は 底無し沼に食われた気分

身が痺れ動けぬ俺が朝部屋に 慌てて妻を呼ぶ声子犬

いい年で欠勤届け妻頼り 手の麻痺ひどく受話器も巨石

気は引けどのんびり休み麻痺楽に ビデオやおやつ休暇ぞ楽し

久々の休暇楽しむ我のんき 体朽ちてく運命知らず

「明日が為休暇とって麻痺治す」と 決めたが夢で治らぬ我見
posted by YF at 09:49 | コメント(2) | TrackBack(0) | 短歌

2006年04月02日

スイスへ(その他編)/2000/3

足萎えてあわや階段落ちそうに 実は腹減り足ふらついて

イタリアの交渉相手マフィアかな? ドスのきく声俺を凍らす

マフィア似の取り引き先と目があえば 手足どころか心も麻痺に

コーリアン 麻痺した舌の英語でも 隣人愛か通じてホット

麻痺の手でレディーファースト バンのドア 引けども開かず頬猿のごと

麻痺進み沼地掻き分け行くほどの だるさあっても出張嬉し

スイス居て麻痺が進んで身ぞ重し 地球背負う(しょう)神話を思い出す
posted by YF at 06:58 | コメント(2) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月30日

スイスへ(食事編)/2000/3

力無くサンド掴めば震え出し ハム落ち哀れパンのみ口へ

手の麻痺でフォークの重みツルハシか ペンネ三(み)切れで息あがる俺
※ペンネ=太く短い管状で,端がペン先のように斜めに切ってあるパスタ。

指萎えてジュースのキャップ廻せねば 買わず唾飲みのんだつもりに

部屋でチョコ犬食いをして餓えしのぐ 麻痺の身悲しスイスの夕食(ゆうげ)

日本では犬食いなんて屁の河童 これぞ流儀ぞ企業戦士の

異国では作法重んず武士のごと そそう出来ぬと心引き締め

外人に見せては恥ぞ犬食いを 麻痺で箸 持てねば飯は抜き
posted by YF at 20:04 | コメント(7) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月26日

スイスへ(時計フェア編)/2000/3

※時計フェア=バーゼルフェア、世界最大規模の時計・宝飾品の展示会。
※私は当時、酒田時計貿易鰍ニ言う会社に勤めておりました。

麻痺各所 息も絶え絶えスイスへと 「見納めだな」と無意識に言う

世界からバイヤー集う時計フェア 命捨てても行く我がメッカ

時計フェア 麻痺のふらつきジェスチャーに見せてさえする商談楽し

「千葉語か?」と言われるプアな我が英語 ろれつ回らずもはや宇宙語

時計フェア 麻痺の身押して商いを 生きた証しを遺すが如く
posted by YF at 17:37 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月22日

スイスへ(ホテル編)/2000/3

舌もつれ 仲間が集う宿行けど 隅でひっそりハローも言わず

手が麻痺しホテルのサイン困ったが ミミズを描いて笑えば泊まれ

指麻痺しホテルの鍵に大苦戦 素手で木にネジ廻しこむ程

指麻痺しシャツのボタンもはずせねば 着替え横目に着た切り雀

気取り屋で犬食いできぬ食事会 腹が鳴る度麻痺の手恨み
posted by YF at 06:41 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月21日

スイスへ(途上編)/2000/3

麻痺の手でスイスへと 俺仕事狂火事場の力ここぞと出して

旅券さえ麻痺した手には鉄アレイ 搭乗さえも汗にまみれて

満身の力を込めてパン口(くち)へ 麻痺した手では飯さえ教練

俺粋な空港バーでCan I have(キャナイハブ) 麻痺の手悲しコーラ犬飲み
posted by YF at 10:46 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月18日

1999年夏の一幕/1999/7〜8

手の痺れ腕や首へと伝われば 枯れる古木の哀しみ知り得

手の麻痺を痛きカイロで治さんと 通えどプラス財布も痛み
※カイロ=カイロプラクティック一神経機能障害に対する治療法。脊椎の歪みを整え、神経機能を正常化させ、組織や器官の異常を治す。

町医者に萎えた手や腕相談す 無言の医師見汗に溺れる

医師くれた筋弛緩剤ききすぎか 我が首グニャリ身の毛総立ち

首の筋弱まり頭ぐらつけば 酔漢気分下戸にもわかり
※私は下戸です。

首弱く上司にお辞儀深々と 功課前なら役にも立つが
※功課=勤務の評価。

首萎えてうなだれて事務執る様はグータラ社員 視線痛くて

枯れてさえ立つ木拝めど 哀れ筋(きん)無くすぐ垂れる 首もたげても

◆私のALSの経緯
1999/07.手に痺れ等の違和感感じる(41歳10ヶ月)
1999/08.首がうなだれる
posted by YF at 18:41 | コメント(3) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月15日

2000年夏の一幕/2000/夏

この病コラーゲン満ち皺消えて美容にお得 よいこともあり

コラーゲン過多の謎とくために皮くれと医者要望 氷つく

「疾病の謎解けるならこの体輪切りに」と言う それは口先

腕の皮メスで剥ぎ取る手術中 北京ダックの気持ちになって

皮膚剥けど治りが良いと自主退院 病院嫌い主治医悩ます

縫った傷経過よろしく糸抜けば 仕上がりタトゥーお洒落さ嬉し

寝返りで総身(そうしん)乗りし腕の傷パクリ開口 俺もアングリ

手術傷全て口開(あ)きグッシャリに やさおとこには酷と泣けてき
※やさおとこ=精神やからだが弱くて困難にたえられない男の方の意味で。

手術跡裂けて真夜中病院へ 嫌う場所ほど引き寄せられて

傷破裂夜(よ)に病院へ 若き医師震え縫うの見俺もブルブル
posted by YF at 21:00 | コメント(2) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月12日

2001年冬の一幕/2001/冬

※◆「私のALSの経緯」をご参考下さいませ。

友俺を家じゃカビると表だし外気にさらす 空気美味くて

腕麻痺しバランス取れず千鳥足 階段は綱渡りのスリル

友宅へ招かれ行くも居間二階 怖さでいとま言う機を探し

友宅の二階のテラス喫煙所 我たばこ好きたまらず行くも

友宅の階段滑り台登り 靴下手では脱げぬ俺には

麻痺の身もヤニ吸うためにゃ命張り 氷壁越えて喫煙場へと
posted by YF at 13:24 | コメント(3) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月11日

2000年後半の俺/2000/7〜12

パソコンの電源オンに約五分 地球を挙げる気で力んでも

親指の痙攣駆使しクリックを 見せぬ器用さ手品師なみで

クリックで文字打つソフト操るも 俺ひきこもりメル友も無し

頬杖(つらづえ)でうな垂れ防ぐ様まるで『考える人』 でも頭空(から)
※『考える人』=ロダンの彫像。

「これ作れ!」ウェブで見た飯(めし)母に請う 親が涙すニートのはしり

俺がした唯一の自慢パソコン画 描(か)いては倒れまた描き倒れ
※私のホームページの『自作イラスト集』を、是非ご覧下さい。九割以上麻痺した手で、『ワード』を利用し描いたものです。
http://www1.odn.ne.jp/~aae03880/illustration.html
http://www1.odn.ne.jp/~aae03880/index.html
posted by YF at 11:15 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月10日

胃瘻の果て/2003/6

胃瘻開け勧めた友が予後不良 詫びても俺の後悔失(う)せず
※予後不良=病気の回復の望みがもてず早晩死を免れないこと。

友の死を看護師の目で我覚(さと)る 悲しき性ぞ我ら患者の

病棟に亡骸行く音(ね)カラカラと 響けば頬に涙一筋
※カラカラ=キャスターの車輪の音。

亡き友のメルアド消さず位牌とし 目にする度に眼(まなこ)うるませ
posted by YF at 14:49 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月09日

胃瘻(いろう)手術/2002/5

※もし宜しければ、【餓えと味】からお読み下さい。

胃瘻とは食事とる孔(あな)口代わり 点滴のごと見てくれ悲し

「胃瘻など楽な手術」と医者言うが 地獄見ぬオペあると思えず

胃カメラにつけたハサミが胃壁裂く 胃瘻オペとは蛇の穴掘り

釣り針か!胃カメラ喉にひっかかる オペで知り得た魚(うお)の憂鬱

胃の位置が上過ぎ胃瘻開け難し 医者は燃えるも俺はうんざり

胃瘻開け 胃の位置異常長期戦 痛みの小波やがて津波に

胃瘻オぺ 胃カメラが腹裂く時に お産の恐怖判った気がし

オペ時間普通の五倍我が胃瘻 楽なオペなどやっぱり無縁
posted by YF at 16:33 | コメント(2) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月08日

逝く人に捧げる歌

※お世話になりました、親友の亡きおばあ様に捧げます。

「愛とは」と問われれば我(われ)言い切らん 友の亡き祖母握った飯と

観音の笑み持つ友の祖母逝くも その笑み永久(とわ)に皆の心に
posted by YF at 14:28 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月06日

胃瘻手術前夜/2002/5

“胃瘻”とは水(みず)直に胃に注ぐため胃に開けた孔 真に我が口
※水の他、栄養剤も入れます。

胃に孔を開ける前夜は 冤罪を晴らせぬ武士が腹切る気分
※つまり、納得がいかないのです。

我が口よ長き忠義に感謝ぞす 病で飯は明日は胃瘻で

胃瘻には味覚など無し 四十年舌にした味思い出し泣く
posted by YF at 13:55 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月03日

餓えと味/2002/01〜05

この病 舌が麻痺して飯食えず放っておけば餓死もありえて

飯食えず命危うくなる前に 腹に孔(あな)開け栄養剤を

ロボットぞ胃に取り付けたチューブから栄養摂るは 手術を拒む

栄養は鼻からチューブ差し込めば摂れるが 見かけNG嫌う

食べ物をむせ込み呑めず吐き出せど 口に味さえ残れば嬉し

病から味わいの幸捨て去るは 地獄で舌を抜かれる辛さ

飯食えぬ日々が続いて気がつけば ミイラ見紛う俺が鏡に

「餓えで死す」 今に馴染まぬ死に方は恥と胃に孔開けること決め

甘辛を味わえぬ日が来るなどと思わなかった 悔しくて泣く
posted by YF at 16:31 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年03月02日

揺れ

小刻みな我が身の震え気づかずに 地震と怯え騒ぎ出す俺 

筋肉が萎縮し起きる身の揺れも 慣れで今では揺り篭気分
posted by YF at 21:02 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌

2006年02月24日

距離U

鼻先も麻痺した身には彼方の地 シーツの皺も山脈に見え

突然の義父の葬儀も出られずに 動かぬ我が身憎んだあの日

結婚の許しをこいに行った日の 義父の笑み今霞みがかって

「幸せにします」と言ったあの嘘を 謝る前に義父黄泉へ逝き

もし人を愛し思えばその心 野山を越えて彼の元へと

義父の死を遠くで悼む我が心 あの日はきっと義父(ちち)の所へ

大空を心が飛べるわけないが 飛ぶと思えば麻痺も許せて
posted by YF at 06:35 | コメント(6) | TrackBack(0) | 短歌

距離

Distance 物理的には変わらねど 愛で人との距離ゼロに出来
※Distance(ディスタンス)=距離
※愛=人間愛

一ミリを万里と思う麻痺の我(われ) 友との距離はメールで縮め

MLに「熱で辛(つら)い」と友書けば 我が身も火照る千キロ越えて
※ML(エムエル)=メーリングリスト

情報を皆で分かつがMLぞ 時には支えあったりもして
※MLの説明文です。

質問に友等いっせい答出す 距離を感じぬML仲間
※MLの説明文です。

MLに友へのエール連なれば 辛き友より俺が癒され

MLの愛あるメール読み切れば 友等が横で笑みしてる気が

メールこそ今様愛の伝道師 彼方からでも思い告げられ
posted by YF at 06:21 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌

2006年02月17日

続:我が切なき日

※もし宜しければ、【我が切なき日(バレンタインデー)】からお読み下さい。

喜びで病の憂さもどこへやら “チョコの日ギフト”遅れて届き

唯一来た“チョコの日ギフト”CDで 聴けば聴くほど感謝で泣けて

お義理でももてぬ俺ゆえギフトには 金やダイヤと同じ価値を見

プレゼント貰いはしゃぐは良いとして 生来ずぼら貰いぱっなし

ギフト来てお礼返した記憶なし 貰えぬ由縁気づき赤面

失敬がギフト貰えぬ由縁とは 落ち込むままに己見つめて

強欲や妬み棄てんと誓っても 禁煙のごと俺は口だけ

来年はギフト一個も来ぬだろう 「嗚呼消えちまえチョコの日なんて!」
posted by YF at 10:55 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌

2006年02月15日

我が切なき日(バレンタインデー)

妻がチョコ 義理でも俺にくれたなら 感謝の涙溢れるままに

妻がチョコ持ちやって来た 貰えると思えば自然口元ゆるみ

妻がチョコ 配るの見つつ次俺と 喜び笑みで表し待つも

妻がチョコ 介護士さんに渡すの見 嫉妬で我が胃熱くただれて

妻が「チョコ渡しきった!」とご満悦 哀れ今年も“俺”候補外

舌麻痺し喰えぬがチョコは貰いたし もてない俺のはかなき願い 

チョコの日と無縁で生きて四十八(しじゅうはち) 切なきこの日よもや永久(とわ)では!?
※四十八=48歳
posted by YF at 06:42 | コメント(2) | TrackBack(0) | 短歌

2006年02月12日

嗚呼痒い!

身が麻痺し知ったかゆみのその辛さ なす術無くてただただ耐えて

痒くとも 掻くに掻けない総身麻痺 友も同じぞ泣きは見せまい
※友=病友達

全身の痒みで起きる午前二時 あたる者無く暗闇睨む

この痒み 荒行苦行何でもす ヒンズー僧も行にはすまい

地獄落ち 蚤(のみ)まとう罰受けようが 痒み慣れてる俺には甘し

「痒くなし!」口先だけは強がるも 見られぬ夜は痒さに涙

「痒いぞ!」と叫びに代えて書き殴り 憂さを晴らせば痒みも薄れ
posted by YF at 10:19 | コメント(7) | TrackBack(0) | 短歌

2006年02月07日

笑いでつくす

競争に勝てば仲間の妬み買う それが俺いたセールス界で
▼24才〜38才は営業、39才〜43才は企画及び宣伝を致しました。
※説明の首です。

熱あれど俺は売上製造機 休めば塵と這っても売りに
▼24才〜38才

ライバルに勝って月末有頂天 なのに勝利の酒 ひとり注ぎ
▼30才〜38才
※私は下戸です。だから正確には、酒ではなく飯です。

動く頃 阿修羅の如く働いた 幸よ舞い降れ俺にだけにと
▼24才〜43才

勝つだけが幸得る術と生きてきた 病に負ける身とは思わず
▼24才〜43才

床にふせ周りの幸を食い荒らす 不幸の種によもやなるとは
▼43才
※42才半ばでALSを発症、43才半ばまで働きました。

病床で俺が来た道考えた 何せ暇あり反省もでき
▼43才〜45才

難病で麻痺の身となり気がつけば 障害以外語るものなし
▼43才〜45才

病ゆえ死ぬまで暇を持て余す だったら人の役に立っても
▼45才

人に役立つことせんと思うまで ただ意味もなく二年も生きて
▼43才〜45才

健常時知り得た言葉なれど 俺 それやりたくて 「人につくす」を
▼45才

難病で屍のごと俺だから 「人につくす」で生きてる意味を
▼45才〜

勧められピアサポートをしてみれば 病友笑みし内心「おっ!」と
▼45才
※主治医(難病界で高名なI先生)の勧めです。

サポートし笑みでお返し貰うたび すがすがしきもの体に満ちて
▼45才〜

もし幸を掴みたいなら 人の幸 作る手助けするが何より
※説明の首です。

幸作り 手助けすれば感謝され 真意に気づく「人につくす」の
▼45才

人の幸作る手助け身に重し 身の丈あったサポート探し
▼46才

俺がするピアサポート変遷し 我が詩メールし仲間癒さん
▼46才〜47才

暴力ぞ 勇んで送る我が詩など ゴムやタワシの押し売りにも似
▼46才〜47才

やりたいは「笑う門には福来たる」 さりとて笑い詩では取れずに
▼46才〜47才

病友の苦悶和らげたくて 俺 俳句で笑いとる暴挙に出
▼46才〜47才

勧められ短歌にトライ 何とそれ頭ひねれば笑いも作れ 
▼48才
※我が師(泉鏡花文学賞受賞作家のR先生)に勧められました。

短歌読み同胞吹けば幸せぞ こんな俺でも福をはこべて
▼48才

人悩みあれども笑う時ぐらい わらべのように無心に転げ
※説明の首です。

ワッハハと笑うその間は苦悶無し ゆえ俺人を笑わせたくて
※説明の首です。

笑いある短歌綴れば難病の 俺でも人につくすこと出来
▼48才〜

皆に笑み浮かべてほしく今日もまた精一杯の短歌を綴る
▼48才〜
posted by YF at 21:28 | コメント(1) | TrackBack(1) | 短歌

2006年01月17日

達磨

寝返りをうてなくなって幾年ぞ 笑顔の中で辛抱続け

根競べしたならどちら勝つかしら? 寝れぬ達磨と立てぬ我等が
※達磨=中国禅宗の祖 ※我等=難病患者

達磨氏が我慢強さの鏡なら 俺も鏡とえばってみせん

不遜でも達磨とおのれ重ね見て 「似てる!」とはしゃぎ憂鬱晴らす

達磨師の座禅苦行に比べたら 我の寝禅は恥じるほど楽

寝たきりを寝禅と名づけ俺今日も 修行のふりし昼行灯を

posted by YF at 14:56 | コメント(1) | TrackBack(1) | 短歌

2006年01月11日

足の萎え

手や首の萎え耐え難き時 まさか足にもくると誰が思うぞ!

足連夜つって起きても 手や首の萎え気になれば朝には忘れ

足石にやたらつまづき 何故なるか判らず不安じわり押し寄せ

足やがて引きずりだせば気も焦り 歳のせいだとおのれ慰め

手や首の萎え我が見立て四十肩 「軽くすめ」との願いもあって

手と首に次いで足さえ萎えだせば 四十肩では言えぬ何かが

靴先が裂けるほど足ひきずれば 病の影に怯えはじめて

足萎えて舗装路も沼行くだるさ 重病予感気持ちも重く

足が萎え階段昇り山登り ゆるい坂でも嫌で逃げだし

四肢・首の不具合見せに病院へもう行かず 世に戻れる気せず

足かばい激軽靴に衣替え まだつまづけど内心ほっと
posted by YF at 11:37 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌
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