2006年03月30日

スイスへ(食事編)/2000/3

力無くサンド掴めば震え出し ハム落ち哀れパンのみ口へ

手の麻痺でフォークの重みツルハシか ペンネ三(み)切れで息あがる俺
※ペンネ=太く短い管状で,端がペン先のように斜めに切ってあるパスタ。

指萎えてジュースのキャップ廻せねば 買わず唾飲みのんだつもりに

部屋でチョコ犬食いをして餓えしのぐ 麻痺の身悲しスイスの夕食(ゆうげ)

日本では犬食いなんて屁の河童 これぞ流儀ぞ企業戦士の

異国では作法重んず武士のごと そそう出来ぬと心引き締め

外人に見せては恥ぞ犬食いを 麻痺で箸 持てねば飯は抜き


posted by YF at 20:04 | コメント(7) | TrackBack(0) | 短歌
この記事へのコメント
あっぱれ根性!
驚きました…。病気が進行していたのにもかかわらず単身スイスへ、しかも仕事で!! 商談まで進めてきたなんて『あっぱれ根性』です! ご無事で何よりでした。『もうすぐ自分の体が動かなくなる』 そんな時、後悔なきよう何をしておきたいか。舩後さんの答えの1つは当時のスイスにあったのですね。しかし単身スイスへ飛んだことよりも!?驚いたのは、そんな状況にあっても『楽し』という言葉を歌に詠んでしまう舩後さんの前向きさというか不屈の精神というか。今を受け入れ、今を楽しめる人。そんな舩後さんのパワーに人は集まるのでしょうね。納得!
Posted by 海 at 2006年03月31日 09:46
海様
厳密には、70%社長のお伴です。
Posted by 舩後 at 2006年03月31日 09:47
年表を拝見すると、スイス行きは、ALS告知の直前。ということは、スイス行きの時点では、舩後さんはまだ、ご自分の病気の正体をご存じなかった? それまでの見立ては? 

それにしても、これだけの症状。さぞかし不安だったと思います。そんななか、よくぞスイスまで! その馬力、驚くばかりです。舩後さん、すごいなあ。感服します。どこから出たんだろう、その力は。力の源泉、お教えください。 
Posted by 寮美千子 at 2006年04月05日 04:05
寮先生
本当に仕事が楽しくてしょうがありませんでした。仕事病が、ALSを上回っていたようです。
Posted by 舩後 at 2006年04月05日 16:38
最前線を突っ走る企業戦士。それは「つらい戦い」ではなくて連戦連勝の快進撃、お仕事自体が面白くてたまらなかったんですね! その絶頂期に病を宣告された舩後さん。想像を絶するつらさだったと思います。

でも、そんなつらさを乗り越えてきた舩後さんだからこそ、いま説得力を持って、生きる喜びを語ることができるのですね。ますます創作に励んでください!
Posted by 寮美千子 at 2006年04月06日 00:44
寮先生
お言葉、本当にありがとうございます。正直に申し上げますと2000/5〜2002/5の2年間、自宅に閉じ篭りました。その間の記憶が、今本当に曖昧で空白のようです。
Posted by 舩後 at 2006年04月06日 18:21
>2年間、自宅に閉じ篭りました。
>その間の記憶が、今本当に曖昧で空白のようです。

そうかぁ! やはり、一通りの苦しさではなかったのですね。そこから新たな人生を歩み出すまでに、2年間という長い月日が必要だったんですね。蛹が蝶になるように「閉じ篭り」のなかで、舩後さんの心は、新しい価値観を育んでいたのかもしれませんね。

長い長い夜を抜けて、いまは光の中にいる舩後さん。その舩後さんご自身が、いま、光となって、多くの人の心を照らし、励ましていらっしゃる。すばらしいことです!
Posted by 寮美千子 at 2006年04月11日 19:23
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