2006年03月18日

1999年夏の一幕/1999/7〜8

手の痺れ腕や首へと伝われば 枯れる古木の哀しみ知り得

手の麻痺を痛きカイロで治さんと 通えどプラス財布も痛み
※カイロ=カイロプラクティック一神経機能障害に対する治療法。脊椎の歪みを整え、神経機能を正常化させ、組織や器官の異常を治す。

町医者に萎えた手や腕相談す 無言の医師見汗に溺れる

医師くれた筋弛緩剤ききすぎか 我が首グニャリ身の毛総立ち

首の筋弱まり頭ぐらつけば 酔漢気分下戸にもわかり
※私は下戸です。

首弱く上司にお辞儀深々と 功課前なら役にも立つが
※功課=勤務の評価。

首萎えてうなだれて事務執る様はグータラ社員 視線痛くて

枯れてさえ立つ木拝めど 哀れ筋(きん)無くすぐ垂れる 首もたげても

◆私のALSの経緯
1999/07.手に痺れ等の違和感感じる(41歳10ヶ月)
1999/08.首がうなだれる


posted by YF at 18:41 | コメント(3) | TrackBack(0) | 短歌
この記事へのコメント
はじめまして。
朝日新聞「ひと」の記事にてコンサート出演の紹介で舩後さんの名を知りました。
早速その日以来こちらの短歌を読ませていただいています。この病のことはTVで取り上げられる同病のかたの映像から理解するだけでした。
舩後さんの短歌を読むうちに動けぬ身体の目で詠む心持がすごい実感で迫ってくる。あらたにこの病の酷さがわかってきました。
そして人からの目線が人への目線を詠っていくところに救いを感じました。
もっともっと詠んでいってください。
もっともっと読ませてください。
Posted by 須藤 眞起子 at 2006年03月19日 11:50
須藤様
コメントありがとうございました。また、ご愛読本当に感謝です。こんな素人の短歌をお読み下さいまして、私は幸せです。どうかこれからも、宜しくお願いします。
Posted by 舩後 at 2006年03月21日 09:35
恐怖…
自分の体が言うことをきかなくなるって恐怖ですよね。舩後流短歌から、その驚きと恐怖と不安がひしひしと伝わってきます。短歌には1999年7〜8月と前置きがありましたが、舩後さんは日記などをつけていたのですか?いや、握力にも限界があったでしょうから日記は頭の中に書きとめていたとか!? その当時の気持ちを新鮮なまま短歌にするなんて、ものすごい記憶力です!それから7年近い月日が経ち…。今のような意外なエンジョイライフ!?は、その頃は想像も出来なかったですよね。人生、何があるか分からないです。それも生きていればこそすれ…。by海
Posted by 海 at 2006年03月28日 12:43
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