2006年03月03日

餓えと味/2002/01〜05

この病 舌が麻痺して飯食えず放っておけば餓死もありえて

飯食えず命危うくなる前に 腹に孔(あな)開け栄養剤を

ロボットぞ胃に取り付けたチューブから栄養摂るは 手術を拒む

栄養は鼻からチューブ差し込めば摂れるが 見かけNG嫌う

食べ物をむせ込み呑めず吐き出せど 口に味さえ残れば嬉し

病から味わいの幸捨て去るは 地獄で舌を抜かれる辛さ

飯食えぬ日々が続いて気がつけば ミイラ見紛う俺が鏡に

「餓えで死す」 今に馴染まぬ死に方は恥と胃に孔開けること決め

甘辛を味わえぬ日が来るなどと思わなかった 悔しくて泣く


posted by YF at 16:31 | コメント(0) | TrackBack(0) | 短歌
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