2005年12月31日

行く年2005

年末の入院懲りて一月は熊を見習い寝てちからつけ

寝ることが俺やることと思えずに苛立ちライブ必死に探し

二月には冬篭りから目覚めんとライブ参加し心に火つけ

四月には母校招かれ講演とライブし俺もチョッピリ天狗

母校でのライブ千人狂乱す生徒叫べばバンドものって

講演を終えて花道老母連れ行けばいつしか微笑みあって

不具息子親孝行は出来ぬけどせめて両親笑むことをして

母校の名県立の「千葉南高」田舎じゃエース出たこと自慢
※千葉南高=千葉県立千葉南等学高校

六月はテレビに出たが総身麻痺まわり動けど俺は静止画

取り得なくテレビ出ることそうは無し笑顔作れど口はこおばり

障害を俺が世間にさらさねば病友たちは隠れ住むまま

夏 風呂につかりし時に師来訪願いがあって風呂場に招き
※師=泉鏡花文学賞受賞作家の寮美千子さん

我が愚作師に日々メールすることを了解得のち送りまくって

我がへぼ詩読んで疲れた師匠からやる気あるなら指導をすると

師の弟子に俺なれたとは幸運ぞ教えに沿えば道も開けん

九州の産医科大で詩のライブ博多の仲間九月してくれ
※産医科大=北九州市の産業医科大学

詩のライブ聴く人何と二百人前出ただけで皮膚から湯気出

詩のライブ主催の教授千葉生まれ「南高」そば縁ぞ嬉しき
※南高=千葉県立千葉南高等学校

我がライブならば客寄せ下準備ひとりきりゆえ規模小じんまり

詩のライブ友の英知で下準備立派に成せて感謝で泣けて

九月末中学校で講演す欠伸はあれど寝る子はなくて

講演の佳境で目立つ寝息あり見ればスタッフ心で「オーイ!」

講演で屈せぬ命示すのが大人の努め我やりたしと

十月に師から短歌を勧められ書けど絵日記心はいらず

俺つづるへぼへぼ短歌師に送り添削経れば和歌の香りし

霜月は講演みっつ請け負いて短歌も書けば頻脈となり

夜 夜中頻脈出れど人呼ばず「今殺すな」と神に祈れば

師走した主催ライブも頻脈と死闘しながら顔は笑って

年末は安倍長官に官邸へ呼ばれ参上夢のじかんを

長官へ我が短歌の原稿を手渡し自信あると豪語し

我が強み商人時代長いゆえ図々しさは並みの人越え

一年を短歌に綴り見てみれば溜め息もあり喜びもあり

講演し貰った金は本年もライブと旅費で収支0なり

本年も生き様を世にしめさんときばってみたが俺空回り

行く年に俺がした意義あることは来る年つなぐ種撒いたこと

来ると年に短歌の種ぞ芽吹かさん期待をかけて今日も育む


posted by YF at 00:00 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌
この記事へのコメント
障害を俺が世間にさらさねば病友たちは隠れ住むまま
来る年に短歌の種ぞ芽吹かさん期待をかけて今日も育む

この二首が特に心に響きました。どちらもとても前向き。前者は不退転の強い決意が、後者は未来に向かう明るい決意が感じられます。

かつて、はじめてヨーロッパにいった時に感じたのは、障碍のある方がたくさん町を歩いていること。日本は、まだまだ隠蔽されているなあと感じました。それから四半世紀、日本でも障碍のある方をたくさん見かけるようになりました。ずいぶん開けたなあと思いましたが、ある時、わたし自身が怪我で丸一ヶ月の車椅子生活となったとき、その「バリアフル」ぶりにびっくり。当時は一人暮らしだったので、とても難儀しました。以来、町を歩くと「バリア」に目がいくように。「政治家は、当選したら一ヶ月間、車椅子か、白い杖生活をする」という法律を定めたら、町はずいぶん違ってくるでしょうね。
Posted by 寮美千子 at 2006年02月10日 14:04
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