2006年01月11日

足の萎え

手や首の萎え耐え難き時 まさか足にもくると誰が思うぞ!

足連夜つって起きても 手や首の萎え気になれば朝には忘れ

足石にやたらつまづき 何故なるか判らず不安じわり押し寄せ

足やがて引きずりだせば気も焦り 歳のせいだとおのれ慰め

手や首の萎え我が見立て四十肩 「軽くすめ」との願いもあって

手と首に次いで足さえ萎えだせば 四十肩では言えぬ何かが

靴先が裂けるほど足ひきずれば 病の影に怯えはじめて

足萎えて舗装路も沼行くだるさ 重病予感気持ちも重く

足が萎え階段昇り山登り ゆるい坂でも嫌で逃げだし

四肢・首の不具合見せに病院へもう行かず 世に戻れる気せず

足かばい激軽靴に衣替え まだつまづけど内心ほっと


posted by YF at 11:37 | コメント(1) | TrackBack(0) | 短歌
この記事へのコメント
靴先が裂けるほど足ひきずれば 病の影に怯えはじめて

ALSという病気が、徐々に筋肉が衰えていく病気だと頭ではわかっていても、それが具体的にどのように忍びよってくるかは、想像ができませんでした。「靴先が裂けるほど足ひきずる」という表現、まさしくリアリティそのものです。重病の予感を抱きながらも、怖くて病院を避ける心細い気持ちもひしひしと伝わってきました。

舩後さんの作品により、ALSの症状の実際を知る人も多いと思います。それが、誰かが早期に病気に気づくきっかけになるかもしれません。舩後さんの短歌には、舩後さんしか体験し得なかったことがいっぱい詰まっています。それがきっと、様々な形で多くの人の役に立つでしょう!
Posted by 寮美千子 at 2006年02月10日 15:40
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